2022年6月18日

マルコによる福音書 終末の徴(しるし)新約聖書

 マルコによる福音書 




終末の徴(しるし)

13-3

イエスがオリーブ山で神殿の方を向いて座っておられると、

ペトロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレが、ひそかに尋ねた。


13-4

「おっしゃってください。そのことはいつ起こるのですか。

また、そのことがすべて実現するときには、

どんな徴(しるし)があるのですか。」


13-5

イエスは話し始められた。

「人に惑わされないように気をつけなさい。


13-6

わたしの名を名乗る者が大勢現れ、

『わたしがそれだ』と言って、多くの人を惑わすだろう。


13-7

戦争の騒ぎや戦争のうわさを聞いても、慌ててはいけない。

そういうことは起こるに決まっているが、

まだ世の終わりではない。


13-8

民は民に、国は国に敵対して立ち上がり、

方々に地震があり、飢饉が起こる。

これらは産みの苦しみの始まりである。


13-9

あなたがたは自分のことに気をつけていなさい。

あなたがたは地方法院に引き渡され、

会堂で打ちたたかれる。

また、わたしのために総督や王の前に立たされて、

証(あか)しをすることになる。


13-10

しかし、まず、福音があらゆる民に宣(の)べ伝えられねばならない。


13-11

引き渡され、連れて行(い)かれるとき、

何を言おうかと取り越し苦労をしてはならない。

そのときには、教えられることを話せばよい。

実は、話すのはあなたがたではなく、

聖霊なのだ。


13-12

兄弟は兄弟を、父は子を死に追いやり、

子は親に反抗して殺すだろう。


13-13

また、わたしの名のために、

あなたがたはすべての人に憎まれる。

しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。」