2022年6月18日

マルコによる福音書 最も重要な掟 新約聖書

 マルコによる福音書



最も重要な掟

12-28

彼らの議論を聞いていた一人の律法学者が進み出、

イエスが立派にお答えになったのを見て、尋ねた。

「あらゆる掟のうちで、どれが第一でしょうか。」


12-29

イエスはお答えになった。

「第一の掟は、これである。

『イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。


12-30

心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、

あなたの神である主を愛しなさい。』


12-31

第二の掟は、これである。

『隣人を自分のように愛しなさい。』

この二つにまさる掟はほかにない。」


12-32

律法学者はイエスに言った。

「先生、おっしゃるとおりです。

『神は唯一である。ほかに神はない』

とおっしゃったのは、本当です。


12-33

そして、『心を尽くし、知恵を尽くし、力を尽くして神を愛し、

また隣人を自分のように愛する』ということは、

どんな焼き尽くす献(ささ)げ物やいけにえよりも優れています。」


12-34

イエスは律法学者が適切な答えをしたのを見て、

「あなたは、神の国から遠くない」と言われた。

もはや、あえて質問する者はなかった。